座席はどうなってるの? 大きな能楽堂(京都観世会館・大阪能楽会館・大槻能楽堂等)ではたいていは椅子席ですね。ひじかけがあるところとないところがあるようですが。。。 基本的には自由席ですので、まず座席を確保しましょう。 で、どこへ座ればいいのか、とよく聞かれます。 「せっかく見に来たのだから、近くで見たい」という気持ちも分かります。 が、ちょっと待って! 映画館でも、前の方って首が痛くなりませんか? 能楽堂でもおんなじです。 適度に後ろの方が、らくに見ることができます。 目安としては、座って舞台を見たときに、後ろの松の絵の中央とほぼ平行くらいでしょうか。真っ直ぐ前を見て、ほぼ全体が見えればOKでしょう。 (個人的には真ん中より後ろの方が好きですけどね。) あとは好みの問題ですが、正面に座るか、ワキ正(横手)に座るか、というところでしょうか。私としては、最初のうちは正面から見た方がいいと思います。 だんだん慣れてきて、同じ曲を2度、3度と見るようになったら、いちどワキ正から見ることをおすすめします。 舞台の進行がわかっていると、横から見た方が「あれ?」という発見があるかも。 薪能の場合は、パイプ椅子とか桟敷席がほとんどですね。 桟敷席の場合は座ったら最後、動けないことが多いので、脚を崩してもいいようにひざかけなどを持参した方がいいでしょう。 館内を探索してみましょう 座席を確保したら、館内を探索してみましょう。探索の前には確保した座席の位置を確認しておきましょう(ときどきわからなくなることがありますので)。 まず最初にお手洗いの場所はチェックした方がいいですよ。休憩時間はけっこう長蛇の列になるので、場所さえわかっていれば早めに動けますからね。 それからお茶や軽い食事などができるスペースがあるかどうか、喫茶コーナーなどがあるかも見ておいた方がいいでしょう。 また、能会の途中で外出することもできますが、その場合は「外出印」を押してもらったり、半券が必要になったりするので注意しましょう。 チラシや番組を見る、集める せっかく能楽堂にきたのだから、次の能会の情報収集を行いましょう。 どこの能楽堂でも、だいたい2ヶ月くらい先までの能会の番組やチラシを置いていますので、日程があうものとか、近場のものとかチェックしつつ、持って帰りましょう。 また「〜定期会」とか「〜例会」など、定期的に行っている能会の年間番組があれば、もらっておくといいでしょう。案外そーゆーところで見たいと思っていた曲やめったに出ない曲があったりするので。 慣れてきたら「おめあての先生が出るから」という楽しみも増えたりして。(笑) (文責:とりあ) |
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