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元歌のそのまた元歌は『古今集』にあります。 “いにしへの 倭文のをだまき 賤しきも よきも盛りは ありしものなり” 『古今集』巻17 雑歌上 題不知 詠人不知 身分に関係なく、人生の最盛期はあるのよ。老齢でもあなどり給うな。 という意味でしょうか。 『伊勢物語』32段 むかしものいひける女に年ごろありて “いにしへの しづのをだまき 繰りかへし むかしを今に なすよしもがな” といへりけれども なにとも思はずやありけむ が実際の元歌です。 恋のリベンジは大失敗に終わったようです。 元歌もそのまた元歌もそう劇的ではないのですが、静御前のおかげでたいそう有名になってしまいました。 (文責:めぐ) |