今月の特集曲

静御前の恋の顛末−悲哀か悲壮か?− in「二人静」

静御前事件の経緯

1.1月7日(神事当日)、吉野山勝手明神(現奈良県吉野山山口神社)神職(ワキ)、献花採取のため、女(ツレ)を菜摘川へ派遣。

2.菜摘女(ツレ)、採取中に謎の女(前シテ)より、神職(ワキ)宛に一日経による回向依頼の伝言を受託。疑義を有する場合、「おことに憑きて委しく名をば名のるべし」との脅迫を受ける。
〔中入〕

3.菜摘女(ツレ)、帰還後、神職(ワキ)に前記事件を報告。菜摘女(ツレ)、疑義を上述、直ちに霊に憑かれる。神職(ワキ)と霊に憑かれた菜摘女(ツレ)との問答。

4.神職(ワキ)、憑いた霊を“静御前”との前提のもと、回向の交換条件として枚を所望。

5.憑いた霊、宝蔵から衣装を提出させ、舞を開始。

6.同刻、静御前の亡霊(後シテ)出現。静御前の亡霊(後シテ)、源義経との吉野山での別離、源頼朝に所望されての舞等、諸事を語りつつ、霊として憑いた菜摘女(ツレ)と相舞う。

(文責:めぐ)

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