『義経記』について |
平家打倒、そして追われる身となった判官九郎義経を主人公に描いた記録読物。 『判官(ほうがん)物語』『義経(よしつね)物語』ともいう。 『平家物語』のように華々しい合戦の時期に重点が置かれているのではなく、義経の幼少期・出世・没落の時期に重点が置かれているのが特徴である。 おそらく当時の判官びいきの思潮を背景に、並行して各種存在した義経伝説のうちから一種を選んで一代記風にまとめたものであろう。 |
勝手神社 奈良県吉野郡吉野町 | |
祭神 主神:天之忍穂耳命 配神:大山祇命、久久能智命、木花咲久夜比売命 苔蟲命、菅野比売命 金峯山の入口にあることから「山口神社」ともいう。 祭神は受鬘命(うけのりのかみのみこと)ともいい、仏名は「毘沙門天」である。毘沙門天は戦勝の神であることから、勝手神社も多くの無精の崇敬を集めていた。 神社の背後にある袖振山には天女伝説がある。 大海人皇子が挙兵した際、この神社で琴を奏でたところ、その音色にひかれて天女が現れ、袖をひるがえして舞い、大海人皇子の勝利を示したと言われている。(これが五節の舞の始まり) 静御前もここで舞っているので、この神社は舞に御縁があるのかもしれませんね。 社殿は豊臣秀頼によって慶長9(1604)年に改修されたが、正保元(1644)年に焼失してしまった。その後も、再建と焼失を繰り返している。 最近では平成13(2001)年に不審火によって社殿が焼失したため、現在は社殿はない。 (文責:とりあ) |