小書き | |
曲入(宝生流のみ) シテ・ワキ・ワキツレが登場後、<クリ・サシ・クセ>が入り、シテは台から降りて“クセ”を舞います。 現行曲「松尾」のサシ謡と蘭曲の「鶴亀曲」の謡と舞が入るそうです。 |
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作り物 | |
作り物の材質はほとんどが竹でできています。これは昔、出先で竹がもっとも調達しやすかったことからの理由だそうです。 作り物は単なる舞台装置として据えられるのではなく、別の効用を目的として出されます。「鶴亀」では引立大宮の作り物が出されますが、これは玉座として帝王の身分を表現しています。 引立大宮とは折りたたみ組み立て式の大宮のことをいいます。 地謡と囃子方が座に着くと後見が二人がかりで大小前に一畳台を出し、上に引立大宮を組み立てます。 よく見れば、大宮は錦の布で巻かれており、華やかな作り物となっています。 |
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(文責:とりあ) |