![]() |
四番目物 唐物 作者 不明(世阿弥or世阿弥周辺の人物等諸説あり) 舞台 邯鄲の里(中国河北省大名道邯鄲) 季節 不定 ![]() 悩める青年が、夢中で人生の栄耀栄華を体験し、それが一睡の夢であったことを知り、人生を悟る。 ![]() 中国唐代『枕中記』の「邯鄲一炊の夢」を原典とした、『太平記』の「邯鄲の夢の枕」の説話 |
![]() |
自分探しの旅の青年“盧生”は、邯鄲の里での雨宿り先にて、その宿の女主人(アイ)より、【邯鄲の枕】と呼ばれる不思議な枕を借りて昼寝する。 (一転、盧生の夢の中の場面) 楚国の勅使(ワキ)が、盧生に譲位の勅命を伝え、盧生を玉の輿(輿丁=ワキツレ)にて迎える。即位した盧生は、舞童(子方)の舞いや盧生自身の舞い《楽》に歓喜し、贅を尽くした豪華な酒宴(廷臣=ワキツレ)に明け暮れ、五十年の日々を過ごした。 (盧生の目覚め) 宿の女主人に起こされる。夢の中とは云え、栄耀栄華を極めた人生をおくった盧生は、その夢が粟飯が炊き上がるほんの一炊であったことに人生を悟り、故郷へと帰って行く。 (文責:めぐ) |