歌舞伎『鳴神』 |
「一角仙人」から発展したのが、歌舞伎の『鳴神』である。 一角仙人は鳴神上人に、旋陀女は雲の絶間姫となるが、大筋はほとんど同じである。 最大の相違は、絶間姫に騙されたと知った鳴神上人は激怒の末、絶間姫を追いまわし、自らが雷となって大荒れとなることである。 目的遂行のために男性を誘惑するのも問題なら、美女・美酒におぼれた我が身も省みず、激怒するばかりの方も問題である。 おそるべし、日本である。 |
使用する面 |
「一角仙人」オンリーの「一角仙人」 能面「一角仙人」は、この演目だけに使われる専用面である。一角仙人が鹿の胎内より生まれたという伝説に基づき、額に1つの角があるのが特徴である。 その上、龍神を岩屋へ封じ込めるほどの神通力を持った面である。 (文責:めぐ) |
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