今月の特集曲

一角仙人の内容
〜大洪水発生!!〜 in謡曲『一角仙人』

古代 秋の月夜、天竺波羅奈国(別名波羅奈斯国・迦戸国。現インド国ガンジス河流域)にて大洪水が発生した。
数年来、雨のなかったこの国を突然の大豪雨が襲ったのは、通称一角仙人(本名不明。父、仙人、母、鹿)により監禁されていた国中の龍達が開放されたためとみられる。
仙人筋による事の詳細は、以下のようなものである。

(これより能「一角仙人」のストーリー)
雨等に関する権利を有する龍神を逆恨みした一角仙人が、自己の強力な神通力をもって、龍神たちを岩屋へ監禁してしまった。
そのため、数年来の旱魃に至ったものであるが、この事態を憂慮した帝王が、一角仙人の神通力を喪失させる目的を持って、旅行者に偽装させた宮中第一の美女、旋陀夫人の見事な誘惑により、歌舞音曲に浸り、美酒に酔い、ついに籠絡されてしまった。
その結果、岩屋は大崩壊し、龍神たちは無事解放された。
これに気づいた一角仙人と龍神たちは大乱闘となるも、すでに神通力を喪失してしまった一角仙人はなすすべもなかった。
それにより、諸龍神たちによる雷をも伴う大洪水が発生してしまった模様である。

(文責:めぐ)

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