見立江口の君図 | |
これは勝川春章(1726〜1793)の描いた「見立江口の君図」。 「見立て絵」とは、古典の物語や故事を当時の風俗で描いたもののことを言います。 江口は題材によくとりあげられていたようで、この他にも円山応挙(1733〜1795)の「江口君図」、竹田春信(不明)の「見立江口図」、清原雪信(1643〜1682)の「江口の君」、松村景文(1779-1843)・田中訥言(1767〜1823)の「江口君図」(2人の合作で、松村景文が象を、田中訥言が江口の君を描いているそうです)、河鍋暁翠(1831〜1889)の「普賢菩薩見立 江口の君」などがあります。 実は「見立て絵」というものがあるとは知らなくて、2006年5月に神戸市立博物館で行われた「江戸の誘惑」展で初めてこの絵を見ました。 他にも石橋とか草子洗小町など、能楽や歌舞伎を元にしたものが多かったです。 …で、個人的にもこの絵が気に入ってしまって、ついついクリアフォルダを購入してしまいました。(^^;) (文責:とりあ) |