愛の修羅場三面記事 
       〜女と男の事件簿in謡曲「道成寺」版〜


 「春三月、紀伊国道成寺(和歌山県日高郡川辺町鐘巻)において、撞鐘再興の供養中、白拍子と称する若い女が現れ、同寺の再興なった鐘を落とし、同鐘中に飛び込んだ。再度同鐘の上がった時には大蛇が出現し、ひとしきり暴行を働いたあと、同寺僧侶等に調伏されたためか、日高川方面へ逃走するという珍事があった。
 能力によると、住職より伝え聞いた話として、自称白拍子は、かねて恋慕っていた通称安珍さんと呼ばれていた奥州の山伏に対する殺人並びに死体損壊罪及び通称ストーカー規制法違反等で全国指名手配中の容疑者荘司の娘(通称清姫)で、同事件の現場に再度現れたものではないかと言う事である。


<旅の一口メモ>
 道成寺の大修理が平成  年完了するも、清姫を恐れ、当然の事ながら鐘楼は再興されていない。
 どうしても寺院に撞鐘との方には、同寺参道沿いの土産物店にて「釣鐘まんじゅう」を購入されたい。

(文責:めぐ)


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