2001年12月、奈良のお稽古場で『コミュニティ高の原』紙の取材を受けました。
『コミュニティ高の原』紙のご厚意により、掲載された内容をWeb上でご紹介いたします。
おじゃましま〜す(41)


◆能楽勉強会
 「能」と聞くと、それだけで緊張感が走り、硬くなって訪ねたのだが指導にあたっているのは、若い能楽師、松井美樹さん。松井さんは、京都女子大在学中にクラブ活動として能楽部に入部。卒業後、一度は会社勤めをするが「能」への思いを断てず、大学に講師として来ておられた観世流の杉浦元三郎師のもとに内弟子として入り、7年間修業に励んで昨年12月24日、京都観世会館で独立披露公演を執り行ったばかり。
 この日は、仕舞「熊野」、謡「小鍛治」などを練習されていたが、20畳ほどの和室には凛とした空気が漂い、隅で見学していた私の背すじも思わず、すうっと伸びる。
 勉強会は月2回、東向き通りの奈良県女性センターで行われている。
 「能楽は特別な人が観賞するもの、料金が高いのではと思われがちですが、観世会主催の青年能の公演なら入場料も2千円程度で堪能できます。」と松井さん。内容も身近な動物と人間の、ほのぼのとした話など、解説書に目を通しておけば、初心者や子どもにも楽しめるものが多くあるという。右京団地から2才の男の子をつれて通っている江崎さんは「小さな扇を持って一緒に楽しんでくれている。」のが長続きの秘訣と話された。
上段・中段・下段左
 仕舞「熊野」

下段中・右
 素謡「小鍛治」

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能楽勉強会